chikoのSims3日記

The Sims3のSS中心な日記です。

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My Love Song : Chapter.18 錯綜


彼女は自分一人の力で歩きたがっていた。
俺という存在を全否定されてる気がして、なにかと理由をつけて一緒に行動してきたけれど。

今 彼女と離れているこの現状に 俺は落ち着きを無くしてしまう。

                                                          





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「なんで見つからないんだよ・・・・・・」

俺がお嬢にあんな事したから、だから恥ずかしくって逃げてるんだな?そうなのか?!

平常時の自分だったら絶対に考えつかないようなことが頭の中に過ぎり、急に恥ずかしくなって我に返る。






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お嬢が居ないと 俺が 寂しい。
自分でもちょっと情けないとは思うけれど、それは揺るぎない事実だ。
俺は、お嬢の側だけが自分の居場所だと思っているから。






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お嬢と俺の関係を言葉で表すとしたら『幼馴染みな親戚』。唯、それだけだ。
でも、俺達の間にある感情を表す言葉は何だろう?

それをお嬢に尋ねてしまいたい・・・
けれど、そのことで二人の間にある見えない壁が更に強固になってしまったら・・・・・






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己以外は誰も踏み込めないよう壁を作り 手品の装置のように頑丈に鍵を掛け
彼女はまた、一人で闇の中に囚われてしまいそうな気がする。

このことを考え出しても、お嬢のことを思うといつも堂々巡りにしかならない。
不毛な悩みは一旦頭の片隅に追いやり、捜索に集中するしかないようだ。






点在する離島へとお嬢を探しに向かったが、そこでも目撃情報すら得られなかった。
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そうなると残るは金持ち共のプライベート島が点在するエリアに居るのかもしれない・・・






事前に聞いていたクロサキの話によると
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個人所有の島々のうち、数件に関しては市長であるドリスから各人へ上陸許可をとって貰ったので捜索できるそうだ。
そして、許可が出なかった島は海や空からの捜索となる。






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他人の進入を許可を出したがらない要人がいるのか・・・
色々と、後ろ暗いことがあるってことなのだろうか?

連絡の取れなかった要人も居たようで、ドリス曰く『そこに面白そうな予感がする』だと。

どこか人間離れしているあの女は、そんなカンまで持っているのか・・・
あれか?女の勘ってヤツなのかな?






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あの女はなにか得体の知れない存在だけれど・・・
訊いてみたところで、このクロサキもドリスも簡単に答えてくれないだろう。





考えるべき事は山積みだけど、そんなことよりもお嬢を探すのが先だ。
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雑念を捨てて集中すべく俺は水上バイクのスロットルレバーを絞るように握り直した。








街の片隅にある公園で我が主を見つけたものの・・・
私の知らない主の一面を垣間見てしまい、不覚にも出遅れてしまった。

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しかし、主には居心地の悪い状況であることに変わりはないだろう。






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「主、こちらに居られましたか。そろそろ役員会議のお時間では?」
「クロサキ・・・・・何でアンタはいつもタイミングが良いのよ」






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「お褒めいただき、至極恐悦。」
「褒めてないから!・・・・・ったく、もう。毒気抜かれちゃったじゃないさ」

主の横に居る男性へと視線を移すと、何やら面白がっていそうな双眸と目が合ってしまった。
下僕として未熟な私は、この客人のことを睨んでしまったかもしれない。






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「”クロサキ君、あなたはジャパニーズかしら?”」
「”はい、この島の生まれですが、一応日本人です”」

口髭を蓄えた男に独特な言葉遣いの日本語で話しかけられてしまったが
いくら得体の知れない相手でも、主の大事なお客人だ。
失礼な態度にならない程度に簡潔にそう答えると、お客人に苦笑いされてしまった。

言葉の端々に、『私は主の所有物ですから 余計なことは訊かないで下さい。』
などと、日本人ならではのニュアンスを含ませてしまったかも知れない。

それでも私は、主以外には興味はない。






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「じゃあ、クロサキ。アタシは行くから、後はよろしく」
「・・・かしこまりました、ドリス様。」

なんとも言えない居心地の悪さも手伝って、このまま本社へと向かうと言う主に着いていこうとしたのだが、
一風変わったお客人達を屋敷までお送りするように言付かってしまった。
私の大事な姫様は、いつもつれないお方だ。






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でも・・・・ツレナイところが、イイ
などというと人格を疑われてしまうので、主の忠実なる僕としては『黙して語らず』を貫く。






邪な考えで本心をひた隠し
ひたすらに主に従事する。

なんという






『快感』






ところがどっこい。
我が主には、私の浅はかな本心など語らずとも見破られている気が致します。
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・・・・・・解雇されないように気をつけるとしましょう。






「お取り込み中のところ何なのだけど。ちょっと、良いかしら?
 ワタシはこの街に住んでいたことがあるの。だから案内はいらないわ。
 あなたもドリスと一緒に行っちゃって良いわよ?」
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「いえ、屋敷にご案内するように言付かりましたから。ご案内致します。」

私はただ、主に従事していたい一心で日々を過ごしているというのに
最近は立て続けに面倒な事ばかりが起きている。

そんな内情をおくびにも出さずに客人へと笑顔で答え、屋敷へと踵を返す。




「ふぅん・・・なかなかの性格みたいね。可愛いわ」
「ふふ、そうですね。素直じゃないところはうちの末子に通ずるものがありますわ」

客人の話には聞き耳を立てないのが鉄則ですが、主に成り代わって、この居心地の悪さを味わうのも良いかもしれません。






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主を守ることが出来るなら、私はどうなっても構わないのですから。










trrrrrr・・・・


『こちら、アントニオ・ゴーチェのオフィスです。』
無機質なコール音が数回響いた後、電話がつながる。

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「私だ」

『社長?何故オフィスの方に・・・・・』
「ジェニ君に繋いでくれ。」

秘書が訝しんでいるが、気にせずに用件を伝えた。
しかし、当の本人が急用の為に移動中とのことで、通話を転送してもらう。






『お待たせ致しました、ボス。
 休暇中に私にお電話下さるだなんて、光栄ですわ』
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「君に任せた例の仕事の進行状況を報告してくれ」

軽口に付き合う気にもなれず、秘書を急かしてしまう。
言外に『盗聴されていても構わない程度で』とのニュアンスを込めて。






『・・・・此方は概ね順調です。
 ですが・・・クライアントとの連絡が、取れておりません。』
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「・・・・・・。居場所を突き止めてくれ。商談には、私が直接向かう」
『了解しました。』

フランツ氏からのスパイだったジェニ君が監視していたのは、私の動向とあの娘の動向だ。
ジェニ君の背後の人物が知れた今、彼女が監視しているのはあの娘の事だけ。






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『クライアント』とはあの娘のことだ。
それが連絡が取れないと言うことは、何らかの事情で彼女が行方不明になっていると言うことだろう。

ジョヴァンニには荷が重すぎたのかもしれない。
しかし・・・彼も彼なりに動いているはずだ。



息子は私のことを嫌っている。それは重々承知の上ではある。
それでも、我が子を信じない親が、どこに居るというのか。






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『社長・・・。私も空路でそちらに向かっておりますので、商談にはご一緒致します。』





・・・・・・・なに?






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「何故、君が来る」
『私はアントニオ様の秘書ですから。”商談”を円滑に進める為にも有用かと。』

私は、誰を犠牲にするつもりもない。
危険な橋を渡らなければならない時は、己一人で渡るつもりだ。

「君には本社での仕事があるだろう?それを放棄して勝手な行動をとることは許さんぞ。」
『解雇されても構いませんわ。それでも私は貴方様についていくと決めたのです!』






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危険をも覚悟している女性というのは、なんと勇敢なことか・・・
あの娘の状況次第では危険を伴う恐れはある。
あの娘と部下の命運を左右するのは私の出方次第となるだろう。






「ハァ・・・、分かった。現在地に私の愚息も居るようだから、場合によっては連れていくことになる。
 その時は君にはアイツのサポートを頼む」
『・・・そんなっ!』
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「異論は聞かん。文句があるなら子守を立派に遂行してからにしてくれ」




通話を終えた私はそのまま携帯のGPS機能を使って息子の居場所を割り出す。
すると、存外近くに居ることが判明した。






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どうするべきか 一瞬だけ逡巡してしまう。
手助けをするのは簡単なことだが、それでは息子はいつまで経っても成長しないだろう。

・・・・・・先程は何も言ってはいなかったが、ドリスはこの状況を把握済みなのかもしれない。



ならば、どうする・・・・・・?





trrrrr・・・・
考えを巡らせていたところに、ジェニ君から再度通話が届く。

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『大まかな居場所は判明致しましたので、データをそちらに送ります。』
「あぁ、了解した。わざわざすまなかったな。」





『!!い、いえ・・・。アントニオ様の為なら私はいつでも・・・・
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それでは、失礼致します。』
「あぁ、ご苦労。」






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あの娘が身に着けているブレスレットは彼女の母親があの事故の日に身に着けていたもので、言うなれば遺品と言うことになる。

あのブレスレットは彼女の父親が妻の誕生日に贈ったものらしい。
事故の後に警察から返還されたブレスレットは、彼女の保護者であるダンテ様が大事に保管されていたが
彼女が成人した時に渡せるよう直しに出した際に、彼女の用心のため我が社の開発した発信器を付けてから贈ることになった。


その辺にある携帯のGPSよりも精度が高いのが自慢だったのだが、
我が社の誇るシステムをもってしても、大まかな場所しか分からなかった。
更なる改良の余地有りのようだ。






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その大体の位置を見てみると、あの娘は今、ジョヴァンニとは別の場所に居るらしい。
問題は、このデータを息子に送ったところで彼がそれを活かせるかどうか。だが・・・






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昔から懐かれていたダンテ様ならば、無条件でジョヴァンニのことを信じて託すだろう。
だが私は・・・・・息子から信頼されていない私がこの情報を提供したところで、その情報が有効利用されるとは到底思えない。






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「フッ・・・・”長年のツケ”か。確かに、ツケだな。」

携帯端末を操作してデータをドリスの端末へと送るのは簡単なこと。
彼女なら、持ち前の機転を利かせてデータを有用してくれるだろう。
しかし、数時間前に垣間見たドリスの行動を思うと・・・・・

そう考え倦ねた結果、私はドリスには連絡を入れる事はなかった。





妻には、『社に戻る』とだけ伝えるつもりで端末をとりだしてはみたが
電話をして妻の声を聞いてしまったら、行方知れずの義姪の事などどうでも良くなってしまう。

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結局、妻にも何も告げず、別行動をとることにした。




言葉が足りないと、浩介から幾度となく指摘されていたにもかかわらず・・・・・・










「どうしてこんな事に・・・・・」


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全力疾走を繰り返した俺は、砂浜に戻るなりへたり込むことになってしまった。


俺が単身で乗り込んだ金持ち共のプライベート島は、予想の範疇を超えた危険が待ち構えていたのだ。
砂浜に足を一歩踏み入れた途端に警報音が鳴り響き、何処からともなく警備犬が襲ってきて・・・





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完全に丸腰状態の俺は、文字どおり命からがら脱兎の如く逃げ出すしかなかった。


その際に、水上バイクを転がしてある砂浜からは真逆の方向へと向かってしまったことに気付いたのは
道なき道を大分進んでからのこと・・・・






俺は昔からオヤジに
『お前は短絡的で直情型だから、己が身を滅ぼさないように立ち回ることを覚える事だ。』
などと、有りがたくもない説教を聞かされ続けていた。
まぁ、素直に聞く俺では無いけどな。






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自分でも分かってる。この状況では残念どころの話ではない。

『大事なものを己の手で守りたいのならば、まずは自分を変える努力をしろ。
 そして相手が己を信頼してくれたのなら、それを裏切らない努力も怠るな。』

説教の締めくくりに毎回聞かされていたオヤジの言葉を、緊急時だというのに思い出してしまう。

常々思っているけれど、あの言葉はオヤジが自分自身に言いきかせた方が良いと思うんだ。
じゃないと母さんが可哀相すぎるだろ。






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と、言うか・・・これは所謂、走馬燈というやつなのだろうか?

・・・・・・マジで?






そんな冗談を考えている余裕があることに安堵すると、俺の思考はどうしてもお嬢の事になってしまう。

この島に着いた日にホテルの前で秘書に絡まれているオヤジを目の当たりにした時。
自分の妻に隠れて不貞を働いているオヤジに、俺は唯、怒りを覚えただけだったけれど
お嬢は俺のオヤジがそんなことするわけがないって言っていた。


けれど俺は・・・
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それは彼女自身が純真だから、だからこそ何も分かっていないんだと思った。


幼い頃には俺のオヤジに対して苦手な素振りを見せていたのに
大人になるにつれて、お嬢は俺ではなくオヤジのことばかりを目で追っていた気がして・・・






小さい頃に実父と死別した彼女にとっても、俺のオヤジは父のような存在なのかもしれない。
でも・・・・・・彼女といつも一緒に居たのは俺なんだ。







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俺は長年積もっていた不満もあって、あの時気遣ってくれたお嬢の気持ちを素直に受け取らなかったんじゃないのか?


”周囲からの愛情すらも感じ取れないお嬢に 夫婦間の情なんて分かるはずがない”
そんな事すら思ってしまったのではないのか・・・・?






それはつまり
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俺は彼女のことを何一つ理解していないどころか理解する気がなかったって事だったのかもしれない。





俺にはお嬢が必要だ。
でも、お嬢には・・・・お嬢にとっては、俺は必要な存在なのか・・・?




「本当に馬鹿だ、俺は・・・。俺はオヤジにやきもち焼いていただけじゃないか・・・・・・
 お嬢を探し出して、今までのことを謝らないと」

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お嬢に謝りたい一心で無我夢中で走り抜け、元来た砂浜へと引き返すことに成功した俺だった。



ゴーチェ家の男は(色んな意味で)女性に弱い。
それは真実らしい。










GPSが示していた場所には
大昔に貴族だったという一族の、妾腹の子供が所有しているという、小さな島があった。

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小島の持ち主は不在らしく、人の気配は無い。
小屋の周りをザッと確認してみたが、妨害電波の装置らしき物が設置されていた以外はごく普通の別荘と言ったところだ。






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「・・・・・・?微かに油の匂いがするが・・・これは油絵の具の匂いか?」

あの娘が身に着けている発信器の電波は、ここでは無いどこかへと向かって進み続けている。
本来ならばすぐにでも追いかけるべきだが、聡い彼女が何か残しているかもしれないので
まずは状況を把握する為に家捜しするのが先決だろう。






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小屋の扉の鍵を開けようと、己の懐から独特な形をした金属製の棒を取り出そうとした時
後方の桟橋の方から物音がしたので、物陰に隠れて様子を伺うことにした。





「後はこの別荘だけみたいだけど・・・
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無人と聞いていたのに船があったってことは、お嬢はここに居るのか・・・?」






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ボサボサになった髪をそのままに、緊張感の欠片もない独り言を呟きながら金髪の男が小屋へと近づいてくる。






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何というか。悲しいかな、想定内の事態ではあるが・・・・・・。
奴の危機管理能力というものは、なきに等しいらしい。

恥ずかしい限りだ。




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「そこで何をやっている。大人しく、両手を上げろ!」
「・・・・ッ!?なっ!?」

気配を消して男の背後へと素早く回り込んだ私は、相手の背に向かってそう告げる。
男は咄嗟の身動きすらとることなく、私に動きを封じられていた。
もし私が、何らかの武器を持っていたらどうするつもりだったのだろうか・・・




こうなったら、身の程を分からせてやろうじゃないか







父として、な。




テーマ:The Sims3 - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/01/30(金) 12:20:23|
  2. My Love Song
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