chikoのSims3日記

The Sims3のSS中心な日記です。

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My Love Song : Chapter.16 願い

当ブログのメインシムは『アンジェリーク』というネオロマンスゲームの中に登場してくる”炎の守護聖オスカー様”を元ネタにしています。
その元ネタのオスカー様の生誕の日が、本日12月21日なのでございますよー!
そして、今記事で当ブログの総投稿記事数が777になりました!!
これもひとえに読者様方のお陰でございます。ありがとうございます!_(._.)_

777個目の記事をオスカー様の誕生日に合わせたかったので十日以上音沙汰無しになってしまいました。すみません。
そんなこんなではりきって今回の更新話を作成したらですね、SSの枚数が80枚超えちゃいまして・・・(汗)
一記事分の枚数は少なくなってしまいますが今回は二記事に分けさせて頂きました。二記事目は後ほど投稿致します。
長々と失礼致しました。それでは、本編をお楽しみ下さいませー!

                                                          





私は神や天使などと言う偶像を信じてはいない

父と母を死に至らしめてしまった私には 救いを求める資格すら ないのだから







My Love Song-16 Ss-01
「ブ、クックックッ・・・・ハァ、ブハハッ」






My Love Song-16 Ss-02
ガサガサと庭木の揺れる音。そして笑い声と共に、サングラスの男性が現れた。
トリヴァーさんの子犬は彼の手に捕まっている。






My Love Song-16 Ss-03
「ホテルの従業員風の男が何故にそんなところから出てくるのだ?」

不審な気配を察知したトリヴァーさんは、私を庇うように前に立つ。






My Love Song-16 Ss-04
「しょ、食料を、お届け・・・ククッ・・・ハァ、ちょっとタンマ!ツボに、はまって、止まんねー」
「何がおかしいのかサッパリわからぬが、荷物など持っていないではないか」

彼は両手に何を持っているわけでもなく、何かを背負っているようにも見えない。






My Love Song-16 Ss-05
「ボートに置いてきて・・・って、もう良いや。今のナシナシ」

面倒そうにそう言い、口元をヘラリと緩める。






My Love Song-16 Ss-06
「お主は従業員ではないのだろう?」
「ふん・・・ボンクラそうなオッサンにしては、鋭いみたいだね?」
「・・・・・・」







My Love Song-16 Ss-07
「夢を観たって言うその娘に話を合わせたかと思ったら、今度は偉そうなことを言って懐が深いのを装ったり。忙しいこった。
 その娘の気を引きたいのかな?だったら分かりづらい手口だね」

やれやれ・・・とでも言うように溜息をついてみせる男性。






My Love Song-16 Ss-08
黙ったまま対峙しているトリヴァーさんが、彼から見えない死角で私に下がるよう指示を出す。






My Love Song-16 Ss-9
「トリヴァーさん?」
「問題ない。」






My Love Song-16 Ss-10
「と言うかさ、いい加減にどいてくれるかな?俺はね、男に用は無いんだ・・・よっ!」


「トリヴァーさんっ!」
「くっ・・・。問題ない。レディはそこを動くな!」






My Love Song-16 Ss-11
地面に叩き付けられる様を想像してしまった私が、声をかけることしか出来ないでいると、咄嗟に避けたトリヴァーさんが冷静に相手に蹴りを繰り出す。

その一撃で相手は一瞬体勢を崩し、トリヴァーさんは相手が怯んでいる隙に反動を利用して体勢を立て直していた。






「お主は、私を、ただのボンクラだと思っているのだな?」
My Love Song-16 Ss-12
「二度も言わせないでくれるかな?残念ながら、それ以外には・・・見えないんだよね」

嘲笑いと共に発せられる男性の言葉は、トリヴァーさんを挑発するためのものなのだろう。






この後に起こるであろう事柄から目を背けるように私は両の手で耳を塞ぎ、目をギュッと閉じてしまう。

My Love Song-16 Ss-13

また私の所為で周りが迷惑を被って、そして不幸になるの?

私が居るから?

私がこの世から居なくなれば良いの?








「レディ、大丈夫だ。君のことは私が守るから安心しておくと良いぞ。
 私はこんな輩に負けるようなヤワな男ではない」
My Love Song-16 Ss-14
「だから、『私の所為で』なんて悲しいことは考えるな」
「トリヴァーさん・・・・・・」

こんな時にまで気を遣わせてしまうだなんて
どうして私は・・・・・・






「なに?俺に勝てるとでも思ってんの?」
My Love Song-16 Ss-15
「面白い・・・やってやろうじゃないか!!」

ニヤリと笑いながら一歩踏み出す男性
私を庇いながら様子を伺うトリヴァーさん

そして・・・・・・オロオロとするしかない 愚かな私。



どうしてこうなってしまうのだろう・・・・・








My Love Song-16 Ss-16
「止めて下さい!あなたの目的は私だけなのでしょう?」

庇われていた腕を振り払って私は前に出ていた。



「レディ、止めるのだ!」

だけれど、トリヴァーさんに身体を引っ張られて引き寄せられてしまう。
力強く引かれたけれど優しく包み込んでくれた 温かい腕の中・・・・






「後生だから、大人しくしていてくれ」
My Love Song-16 Ss-17
「ただ守られているだけなんて嫌です。離して下さい!」
「無論、断る」


言動とは裏腹に・・・こんな時だというのに一瞬だけドキリとしてしまったのは
恐怖からなのか、それとも安堵からなのか・・・私にはわからない






My Love Song-16 Ss-18
「おやおや、こんな時に見せつけてくれるとは 君達はずいぶんと余裕なんだね。
 お嬢さんの方も肝が据わっているみたいだし・・・」

聞いていた話とずいぶん違うみたいだな。
と、目の前の不審な男性は独りごちるように呟いている。





トリヴァーさんの腕に漸く解放された私は、目の間に居る不審者を見据える。

興が冷めたらしい男性が、また、ヘラリと笑っているのが気になるけれど・・・・。
はぐらかされている場合ではない。

「貴方の目的が何なのか教えて下さい。用があるのは私にだけなのでしょう?」
My Love Song-16 Ss-19
「トリヴァーさんに危害を加えないと約束してくれるなら、善処します」
「レディ!?」

「大丈夫です。さぁ、教えて下さい」





大丈夫。
私はどうなっても、大丈夫ですから。






My Love Song-16 Ss-20
「ははっ。昔見かけた時には泣きそうな表情の、ただの根暗そうなお嬢さんだったのに。ずいぶんと立派になったもんだね」


目の前に居るこの人は、私のことを知っている・・・?

「どこかで、お会いしたことが?」
「うん、まぁね。そんなところかな」

私の知り合いに、こんなにも怪しい印象の男性が居た記憶はないのだけれど。






「君と俺は、知らない仲ではないよ。だから、こちらにおいで」
My Love Song-16 Ss-21
「『怪しいオジさんについていってはいけない』と、小さい頃から躾けられておりますのでお断りします。
 私、貴方のようなオジサマと仲良くなった記憶はありません!」


私は、何者かも分からない人物を目の前にした恐怖で愚かにも震えている自分を押さえつけ 必死に虚勢を張る。
ふと横を見ると、押しのけたはずのトリヴァーさんがまた私を庇ってくれていた。
その事に心が暖かくなるのを感じ、震えが少しだけ治まってしまう。




大丈夫。
こんな私にだって 守りたい人くらい 居るのだから。
立ち向かってみせる・・・!






My Love Song-16 Ss-22
「お、おじさま?!そんな、俺はそこのオッサンより10歳は若い筈だぞ?」

私の必死の抵抗に、相手が動揺してくれたみたい。
でも、トリヴァーさんより10歳若いとなると私やジョニィよりも若いって事になるわよね?




「え・・・貴方は10代なのですか?レトロなサングラスをセンス良くされてるので、余裕でミドルエイジかと思いましたわよ?」
My Love Song-16 Ss-23
「いや、さすがに俺の背格好で10代は無いだろ。というか、ミドルエイジって・・・中高年って事か?!」
「・・・・・・私は一体、何歳くらいだと思われているのだ」

私を庇ってくれているトリヴァーさんまで、ダメージを受けているようだ。



「私はまだ成人したてなので、ご高齢の方とはお話が合わないと思います。ですから、お引き取り下さい」

ニッコリと、わざとらしいほどの作り笑顔を男性へと向けて。

「こちらのレディは偶に毒舌家だからな。言葉で蜂のように鋭く刺すのだ。勝てるとは思わぬのが、懸命だな」

なんだかトリヴァーさんが一言付け加えていたのだけれど。
とりあえず今はトリヴァーさんにも笑顔を向けておいて、どういう意味なのかは後で聞いておこう。





「ごこうれい・・・・・・俺が、か?そうなのか・・・?
My Love Song-16 Ss-24
誰だよ、お育ちの良い無垢なお嬢さんだなんて情報を寄越したヤツは・・・・・・って、あの方か」

私の渾身の虚勢で、男性は大ダメージを受けてくれたらしい。






My Love Song-16 Ss-25
その隙にトリヴァーさんが彼の背後に回り込み、そして捕らえようとした。




刹那




「そうだ、あの方の命令だからショック受けてる場合じゃない!」


「「グぁ・・・ッ!?」」


瞬間的に立ち直った男性の後頭部とトリヴァーさんの顔面が衝突し、ゴツリと鈍い音を立てた。






My Love Song-16 Ss-26
「きゃあ!トリヴァーさん大丈夫ですか?!」

もの凄く、痛そうな音だと私が認識したのも束の間。
正体不明の男性とトリヴァーさんは、そのまま地面へと倒れてしまった。



こういう時、私はどうしたら良いのだろう。















気がつくと何もない暗い空間で一人佇んでいた。
どうやらここは私の意識下の世界のようだ。


”私は何故 こんな所に居るのだ”

南の島に居たはずの私が何故こんなところに居る・・・・・






考え込もうとしたところへ一筋のあたたかな光が差し、私の背後に気配がうまれる。
My Love Song-16 Ss-27
”スコット大丈夫?”
”あぁ 君か”






My Love Song-16 Ss-28
”すまない・・・・・・君との約束を反故してしまったようだ”

現れた気配の主は、最近私の夢に現れるようになった白い服の女性だった。
彼女との約束・・・・・と言うよりも私が一方的に言い切った、『レディを守る』と言う約束
それを早速守れなかった事について詫びを入れてしまう。

私にも男の意地や見栄があるという事実が判明して嬉しい限り・・・
などと、喜んでいる場合ではない。

レディ・・・不謹慎な私をどうか許して欲しい。






そんな私の心情を読み取ったのだろう。目の前の天使は私を安心させるかのように柔らかな笑みを浮かべていた。

”大丈夫よ 衝撃でほんの数分だけ気を失っているだけだから 
 それにあの男性はあの娘に危害は加えられないはずだから 大丈夫 ”
My Love Song-16 Ss-29
”それはレディに『天使の加護』があるから か?”

旅の出発前にロザリア様とダンテ殿から教えられた、レディの特殊な環境と状況。
それに関連しているのは目の前に居る天使だろうと私なりに予想している。






My Love Song-16 Ss-30
”詳しいことは言えないけれど あの男性からは悪意は感じられないから”
”・・・天使がそういうのなら大丈夫なのであろうな”

私の夢に現れるこの女性の正体について、実のところ私は理解していない。
初めて自分の夢の中で遭遇した時に女性が名乗らなかったので、私が勝手に『天使』と呼んでいる。
天使はレディの事を案じている気配に満ち、そして、ロザリア様と似た空気を纏っている。
やはりこの天使はレディの縁者なのだろうか。






My Love Song-16 Ss-31
”しかし 悪意は無くても 男なら邪な事を考える者はいると思うが”
”うーん・・・ それも大丈夫 なのかしら?”

・・・・・・天使にも確証は無いらしい。
危機感が薄いところも、レディに似ている気がする。






My Love Song-16 Ss-32
”じゃあ 危なそうだったらスコットが護ってあげて?”
”急に 懐くのではない 君も慎みをもってだな・・・・”






”もう お小言はやめてよー・・・! 
My Love Song-16 Ss-33
スコットは 私にこんなお兄さんが居たら良いなって思える存在だから だから頼ってしまうのよね”



この天使は実在する人物なのであれば ロザリア殿と年齢は大差ないはずだが・・・・・・
否、女性の年齢を気にするのは紳士的ではないので心の奥底にしまっておくことにする。
それが懸命なはずだ。





”あの娘も 貴方の事をそう思っているのかもしれないわね 
 枯れている場合じゃないわよ 頑張って!”
My Love Song-16 Ss-34
”枯れているとはどういう意味だ?そして何を頑張れというのだ”

どこか覚えのあるような毒舌っぷりだぞ 天使よ
私の気遣いは何処に・・・・




それにしても『兄のような存在』か
ふむ・・・・・






この天使は私に具体的な方向性を示すわけでもなく、唯ひたすらにレディを気遣い見守っているから
私をレディの安全圏に押しやって、身動きをとれなくするという手法・・・ともとれる。

My Love Song-16 Ss-35
しかし、この天使はそこまで深くは考えてはいないのかもしれぬな・・・・・・

謎だらけだ。女性という存在は 私には難解すぎる。














辺りは神聖な空気に満ちている。

彼女が女王として即位していた頃と同じような、暖かくも荘厳な空気
退位しても尚、彼女の特別な力はその身に存在し続けているという。

My Love Song-16 Ss-36
俺にとっては慣れ親しんだ、彼女の気配だ。




俺が見守る中、意識を集中させ 祈りを捧げるように両の手を組む。

My Love Song-16 Ss-37



直接会えないもどかしさ
直接助けられないもどかしさ
その詮無き想いを抱えて 彼女は祈る。





My Love Song-16 Ss-38
俺は唯、黙って見守っているだけしか出来ないという事実に己の無力さすら感じてしまう。



毎日のように祈りを捧げるのは、あの娘が天涯孤独の身になってしまった頃から始まった、お嬢ちゃんの習慣だ。
だが、最近になって、祈りを捧げている最中に彼女は意識を失うことがある。
何度、止めるように言ってもこれだけは聞き入れようとはしない。






My Love Song-16 Ss-39
「お嬢ちゃん!!」

今日もまた、彼女は自分のみをすり減らすように祈りを捧げ 意識を手放していた。






My Love Song-16 Ss-40
意識を手放した彼女の崩れ落ちる身体を俺が受け止め、そしてベッドへと運んでいる時ですらも
彼女の纏う神聖な空気は消え去らない。






My Love Song-16 Ss-41
「スコット・・・・」

・・・・・・おいおい、お嬢ちゃん。夢の中で俺以外の男と密会中か?

彼女の愛らしい唇から吐息と共に漏れる言葉に、俺は思わず苦笑してしまう。
俺は君の夢の中にまで嫉妬の炎を燃やさないとなのか・・・。






My Love Song-16 Ss-42
「罪作りなお嬢ちゃんだぜ」

俺のお嬢ちゃんはいつまで経っても純真無垢だから、夢とは言えど心配になるのも仕方のないことなのだろう。

俺に嫉妬させた罰として 眠る彼女の小さな唇を そっと奪う








・・・・・・お嬢ちゃんの唇を奪ったのは逆効果だったようだ。
My Love Song-16 Ss-43
ベッドへと横たわらせようとしたが、やめた。
お嬢ちゃんは俺のものだ。誰にも渡すつもりはない。

そんな思いを込めて抱きしめる。






My Love Song-16 Ss-44
俺は眠る彼女をこの腕に閉じ込めたまま、思い出を辿るようにあの詩を思い出す。
お嬢ちゃんの想いが込められたあの詩を。


あの詩を贈られた時、どんなに感動しただろう。
俺は、お嬢ちゃんに巡り逢っただけでも奇跡だと思っている。
それなのに彼女は今も尚、惜しみなく愛情を注いでくれているのだ。

それは俺へと。そして彼女をとりまく周りの人達へと・・・

だからこそ 彼女の愛は遠き地に居るあの娘にも届いているはずだ。



お嬢ちゃんの真摯な思いも あの娘へと伝わることを 切に願う。




→ Chapter17




今回のお話はここまでとなります。
前後編にはせずに、この記事を上げた後に続き(Chapter17)を投稿させて頂きます。

閲覧、ありがとうございました!




テーマ:The Sims3 - ジャンル:ゲーム

  1. 2014/12/21(日) 00:00:00|
  2. My Love Song
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